予防を重視する一宮市の歯医者 脇田歯科 の脇田成典です。
サッカーでパスをうけるとき、ファーストタッチがポイントだといわれます。ファーストタッチ次第で、ドリブル、パス、シュートの成功率が大きく左右されるといわれます。
意味合いは異なりますが、実はむし歯治療もファーストタッチが大切です。初めて削る治療をするタイミング、削り方、等により、その歯の寿命が大きく左右されます。
削らないで手当てしている方が良いか、積極的に削る方が良い(削らざるを得ない)か、タイミングを熟慮する必要がありますが、
削らざるをえないと判断したときには、いかにフェザータッチで削るかが大切です。「優しく撫でる」ように削れるかどうかです。もし術者に力みがあったら、もし術者が急がされていたら、もし患者さまがお口を開けておいて下さらなくて対合歯に押されるとしたら、頬や口唇や舌の力が強くて押されるとしたら、・・・ フェザータッチが困難になりやすいでしょう。
そして、削るときの発熱をどれだけおさえられるかが大切です。十分に注水して切削器具や歯を十分に冷やすことができるかどうかです。例えば修復物のプレパレーションの場合ですと、他の処置と異なり防湿できませんから、口中水だらけになるかもしれませんが、それでも冷やすことが、重要です。