過蓋咬合とは?
噛んだ状態で上顎の前歯が下顎の前歯に対して覆いかぶさりすぎている状態を過蓋咬合と言います。「ディープバイト」と称されたりもします。 顎の関節の不調が起きたり、歯ぐきを刺激して歯ぐきの炎症が起きたりする場合があります。
過蓋咬合のデメリット
重度の過蓋咬合の場合、以下のようなデメリットが発生します。 上顎の歯が下顎の歯に深く被さっている事から、正常な状態なら自由に動けるはずの下顎が自由に動きにくく、下顎の動作に制限が加わります。その事から顎関節などへの負担が増大し、結果として顎関節症などを引き起こす原因になる可能性があります。 下顎の歯が上顎の歯肉部分などに当たってしまう事から、歯肉を損傷する危険性も考えられます。 下顎の歯が上顎の歯を圧迫してしまうと、いわゆる「出っ歯」で「すきっ歯」になりやすいです。
過蓋咬合の治療方法
過蓋咬合の治療方法は、奥歯を持ち上げ、上下の咬み合わせのバランスを調整していくことをメインに行います。
過蓋咬合の矯正治療期間について
大体2年から2年半が治療の目安ですが、個人によって差はあります。
インビザラインによる過蓋咬合と治療症例
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矯正治療前
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矯正治療後
よくある質問
A 過蓋咬合は、顎への負担が大きくなりやすいため、額関節症の原因になってしまう可能性があります。 また、上顎の歯ぐきが下部の前歯により刺激を受けるため、歯周病や口内炎などになりやすい、などの問題もあります。 その他、上の前歯が乾燥する状態になるため、虫歯になりやすい環境であると言えます。